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2026.04.24
社長の机
小野義徳の『社長の机』 第53回

4月になりました。

毎年この時期になると、自分が初めてゲーム会社の門を叩いた日のことを思い出します。
当時、ゲームクリエーターという言葉はまだ一般的ではなくて、「ゲーム......の会社?」と、周りの目の中に「?」マークが浮かんでいるのが見えるくらいの時代でした(笑)。それでも「ゲームを作る側に立ちたい」という気持ちだけは揺らぎませんでした。

2026年度も、ラセングルに新しい仲間が加わりました。12名のクリエーター・オペレーターの皆さん、よろしくお願いします!

プレイする側からつくる側に変わる、ということは、プロになったということです。
「良いものをつくる」「多くの人に楽しんでもらえるものをつくる」という責任が、これからは常に伴います。与えられた仕事を「こなす」作業者にはならないでほしい。ラセングルの、ゲーム業界の、明日のエンターテインメントを創っていくのは、皆さんです。
ラセングルで「ここが棲家だ!」とガッチリ合う12名であることを、心から願っています。

さて、3回目となる「社長と本音で乾杯!」を先月実施しました。

マネージャー陣が「討論したい課題」を持ち寄り、それに関心を持った社員と私が入り混じって、ごはんを食べながらいろいろな話をする、という会です。一方的に社長がしゃべるだけではなく、社員が経営側に問いかけられる場として用意しています。

これがラセングルらしいなぁ〜と毎回感じるのですが(笑)、経営の話だけで終わらないんですよね。
「最近面白かったゲームは?」とか、「人生で過去イチのエンタメは?」みたいな話が自然と出てくる。そういう問いから見えてくるパーソナリティや感性が、経営の指針とどこかで繋がっていたりして、この手の話も率先して課題・話題として入れてもらっています。
3回積み重ねてみて、回を重ねるごとに場の深さが出てきているな、と感じています。

ラセングルのエントランスに、新しいアートワークを飾りました。

昨年、FGO10周年を記念して展開した全国縦断広告企画「OVER THE SAME SKY」。
"もしサーヴァントたちが47都道府県の名所を訪れたら?"というコンセプトのもと、全国の地方紙を含む新聞に、47都道府県それぞれ2種のイラストを掲載した企画です。

その「OVER THE SAME SKY」のアートワークが、今、ラセングルのエントランスに飾られています。

毎日出社するたびにその絵が目に入るわけですが、制作に関わってきた者として、「良いものをみなさんと一緒に創ってきたな」と素直に感じる瞬間です。

3月には、GDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)に参加してきました。今年は新入社員も連れて行きました。

海外の大きなカンファレンスは、ベテランが行くもの――そんな空気は、ラセングルには持ってほしくない。
私自身、若いころからさまざまな海外イベントや海外のクリエーターとの仕事に関わらせてもらった経験が、クリエーター人生の土台になっています。世界の熱量を肌で感じること、現地のクリエーターと同じ空気を吸うことは、数年後に必ず自分の仕事に返ってきます。

だから、ラセングルの若いメンバーにも、早い段階でその機会を持ってほしい。

「世界と仕事をする」が当たり前の感覚を、最初から持っていてほしいのです。

そして、そうしたラセングルの仕事や挑戦のリアルを知っていただける機会として、2026年5月16日(土)に開催されるソニーグループ主催のオンライン採用イベント「Discover Sony on Live」に、ラセングルも参加します。
https://job.mynavi.jp/conts/s/tvs/28/discoversonyonlive/

ゲーム開発の現場で働くリアルな声や、安定した基盤の中で挑戦できる環境、仕事のやりがい、キャリアの広がりについてお届けします。
ゲーム業界に興味がある方、ものづくりに携わりたい方、エンターテインメントで世界に感動を届けたい方は、ぜひご参加ください。

2026年度がはじまりました。

新しい12名の仲間、3回目の「社長で乾杯」、エントランスに新しい景色、そしてGDCへの若手の挑戦。
もちろん、ここで終わりではありません。
引き続き、よろしくお願いいたします。

......と、ここまでいろいろ書いてきましたが、今年からこのブログでは、ラセングル社員による"ラセングル的 閑話休題"も掲載していこうと思っています。
小野がサボっているわけじゃあ(笑)ないんですが、社員それぞれのゲーム目線や感性も、このブログを通じて皆さんと分かち合えたら嬉しいな、と。

ということで、第1回はこちらのタイトルです。

ラセングル的 閑話休題
『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー HDリマスター』
カスタマーサポート Hさん(2025年4月入社 新卒社員)

◆いま、あえてこの一本を選びたくなる理由

Nintendo Switch 2が発売され、最新作が次々と登場する中で、あえてこのタイトルを選んだのには理由があります。
当時小学生だった私が、時間を忘れて没頭した思い出のゲームが、HDリマスター版として復活すると知り、「これは絶対に遊ぼう!」と決めていたからです。
購入から1カ月半ほどが経ち、プレイ時間はすでに70時間を超えました。
結論から申し上げると、現代向けに遊びやすく調整されながらも、当時感じた面白さはまったく色褪せていません。

どんなゲームなのか、何が面白いのかを、ネタバレなしでご紹介できればと思います。
このレポートを通じて、少しでも興味を持って手に取っていただける方が増えれば嬉しいです。

◆王道RPGの魅力を、現代にアップデートした作品

いわゆるターン制コマンドバトルRPGで、『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』に近いゲーム性です。
4人のキャラクターでパーティを組み、それぞれのジョブを変更しながら、武器や防具を整えてダンジョンやボスに挑んでいきます。
ストーリーは王道ファンタジーの魅力があり、フルボイス対応で非常にわかりやすく、自然と物語に入り込めます。
王道でありながら印象に残る展開も多く、個人的にはストーリー面も非常に楽しめました。

良かったところ

戦闘システム

・「ブレイブ&デフォルト」システム

本作最大の特徴が、「BP(ブレイブポイント)」を使った戦闘システムです。
BPを消費することで1ターンに複数回行動でき、最大4回まで一気に攻撃することが可能です。
4人全員でフルブレイブすれば、最大16回行動という圧倒的な攻めもできます。

一方で、行動しすぎると次のターン以降は動けなくなるため、攻めるタイミングの見極めが重要になります。
逆に「デフォルト」は、防御しながらBPを貯める行動です。守りつつ次の大技に備えることができ、非常に戦略的です。
この「一気に攻めるか」「耐えて備えるか」の判断が本作の面白さであり、シンプルながら奥深いバトルシステムになっています。

・「ジョブ&アビリティ」システム

本作では、FFシリーズでもおなじみの「ジョブ&アビリティ」システムが採用されています。
ジョブはボスを倒すことで増えていき、20種類以上のジョブから自由に選択できます。
さらに、ジョブごとに覚えたアビリティを別ジョブでも組み合わせられるため、

狩人に魔法剣士の能力を付ける
ナイトに回復補助を持たせる

など、自分だけの戦術を作ることができます。
敵に勝てない時も、レベル上げだけではなく、ジョブ構成やアビリティの組み合わせを見直すことで突破口が開けるのが魅力です。

歯ごたえある難易度も魅力

今回はハードモードでプレイしていますが、しっかり歯ごたえのある難易度です。
簡単には突破できず、何度も編成や戦術を練り直しながら進めていく必要があります。
その分、強敵を倒せた時の達成感は非常に大きく、試行錯誤する楽しさを存分に味わえます。

じっくり攻略するゲームが好きな方には特におすすめです。

音楽がとにかく素晴らしい

とにかく楽曲の完成度が高いです。
本作の音楽はRevoさんが手掛けており、冒険・戦闘・感動シーンまで、どの場面でも印象に残る名曲ぞろいです。
プレイ中に聞き入ってしまうことも多く、ゲームを離れたあとも作業用BGMとして聴きたくなる魅力があります。
作品全体の世界観を支える、大きな魅力のひとつだと感じました。

ボリューム・グラフィック・デザイン

・ボリューム

メインストーリーだけでもかなり遊びごたえがあり、長く楽しめる作品です。
やり込み要素も豊富で、腰を据えて遊びたいRPGファンには嬉しい内容になっています。

・グラフィック

HDリマスター版となり、原作の魅力を残しながら、現行機向けに美しく進化しています。
絵本のような温かみのある背景や街並みは、今見ても非常に魅力的です。

・キャラクターデザイン

登場キャラクターはそれぞれ個性があり、印象に残りやすいです。
また、ジョブごとに衣装が変わるため、見た目でも育成の楽しさを味わえます。
キャラクターへの愛情が感じられる作り込みです。

◆総評:いま遊んでも色褪せない王道RPG

昔の作品でありながら、戦闘システムは今遊んでも完成度が高く、まったく古さを感じませんでした。
シンプルで分かりやすいゲーム性の中に、奥深い戦略性と育成の楽しさが詰まっており、RPGの魅力がしっかり凝縮されています。

「昔ながらのRPGが好き」
「じっくり考える戦闘が好き」
「名作を今あらためて遊びたい」

そんな方には、ぜひおすすめしたい一本です。

......と、今年はこんな形で、ラセングルらしい話題や社員たちのゲーム目線も交えながら、このブログを続けていければと思っています。

では、また次回の「社長の机」で。

小野義徳 X(Twitter)